小児がんの我が子が退院して復学するとき、「学校生活になじめるだろうか」「体力的についていけるだろうか」と心配する親御さんは多いと思います。
私が小児がんの娘が復学するときに感じた悩み、特にいじめへの不安について書いていきます。
お子さんが小児がんから復学するご家族の励みになればと思います。
小児がんからの復学と不安
- 体力がなくついていけなかった
- 勉強面で追いつくのに苦労した
- 脱毛を気にして消極的になった
- 手術後の傷口や給食後の投薬をからかわれた
- 入院中に甘やかしてしまったのでわがままになってしまった
小児がんの治療成績が年々向上する中、復学をするお子さんの数も増えてきています。
そんな中で出てくるのが、親御さんの復学への不安です(正確にはこういった悩みが生まれるのはある意味嬉しいことなのですが)。
入院生活から日常生活にうまく戻れるか、体力的についていけるかなどです。
また、毎日の服薬や体育の授業を見学しなければいけない、給食で食べられないものがでてくることで、いじめにあわないかということも心配です。
お子さんが不安なく楽しい学校生活に溶け込んでもらうためにできることを考えていきましょう。
小児がんからの不安のない復学をサポートするためにできること
- 学校や周辺の理解を得る
- 復学前にクラスメイトに説明する
お子さんが学校生活に不安なくなじんでもらうために親ができることがあります。
学校や周辺の理解を得る
復学するお子さんの体力面や投薬や日常のケアについて、学校や保護者に説明し理解を得ることが大切です。
お子さんが自分でできること、やむを得ずサポートが必要なことをそれぞれ説明するようにしましょう。
お子さんができることはお子さんにやらせることも、学校生活になじませるために必要なことです。
復学前にクラスメイトに説明する
周囲の大人はお子さんの事情を理解していただいたとしても、周囲の子供たちはそうとは限らないこともあります。
「なんで薬飲むの?」「どうしてカツラなの?」とクラスメイトである子供たちは疑問に思ったことを素直にお子さんに尋ねるでしょう。
そういった中でお子さんが傷ついたり、説明が不十分だといじめへと発展してしまうこともあるかもしれません。
そういったことにならない様に、復学前にクラスメイトに説明する機会を作ってもらうとよいでしょう。
担任と相談し朝礼の10分ほどを拝借して説明するのがベストです。
復学への不安を抱えるお子さんをしっかり受け止める姿勢が大切
親御さんと同じように、「いじめられたらどうしよう」「お薬飲むの恥ずかしい」など、お子さんも復学への不安を抱えています。
「お母さんがどんなことからも守ってあげる」「少しずつなれていこうね」と伝え、抱きしめてあげるなどして、お子さんが毎日を安心して過ごせるよう心がけましょう。
お子さんの不安な心を受け止めるのは両親しかいません。
担任や周囲と連絡をとりながら、お子さんの学校での様子をしっかり把握し、不安を受け止めることが大切です。
さいごに
小児がんの娘が復学を控えたとき、私も担任の先生や、娘が仲良くしていた友達の親御さんに色々と話をしました。
何かあってから「実は~なんです」というのは迷惑になってしまう、娘も過ごしにくいだろうと考えたからです。
たった2日の学校生活でしたが、楽しく過ごしてくれました。
親が子供の復学にあたってできることはたくさんあります。
それには周囲の理解、協力も必要です。
子供が自分でできることを増やせるよう、自立を促しながら学校生活を送らせることが理想ですね。
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