末期がんの余命1週間の時期は患者さんはほとんどの時間を寝たきりで過ごすことが大半です。
意識も混濁し、呼びかけないと目を開けないなど、患者さんからの反応はほとんどなくなっていきます。
今回は、がんの余命1週間の症状と、家族に何ができるかを書き残していきます。
がんの余命1週間の症状
- 表情が乏しくなる。
- 肩を揺らして呼びかけないと目をあけなくなる。
- 見えないものがみえる、うわごとを言うようになる。
余命1週間前後になると、ほとんどの時間をベッドの上で過ごし、意識も不鮮明なことが多くなります。
悪液質の進行が加速し、尋常ではないからだのだるさを訴えるようになります。
このだるさは「体がだるくて死にたくなる」ような感覚だと言われています。
がんの痛みが強い、だるさが非常に強い場合は、深く眠らせることも多くなるため、眠ったまま逝去されることも多いでしょう。
このように、余命一週間を迎えると、患者さんからの反応がなくなり、家族としても覚悟を迫られる時期になります。
患者さんと家族ができること
この時期になると、家族が患者さんにできることは限られてきますが、できることはあります。
手足をさすって耳元で呼びかけ続ける、大切な人を会わせるなどです。
たとえ意識がなくなっても、聴覚は機能しており、患者さんには周りの音が逝去されるその瞬間まで聞こえています。
大好きな音楽を流したり、好きだったDVDをつけながら、患者さんに色々な話をしてあげてください。
「あのとき○○へ行ったね、すごく楽しかったよね」「この曲いつも歌っていたよね、私も大好きだったよ」「今までありがとう、本当にお疲れ様」
手足を優しくさすりながら、最後のお別れ、感謝の言葉を、後悔の無いようにかけ続けてください。
後悔のないように、最期に立ち会ってください
「もう会ってもわからないだろうし」「会いに行こうとしている間に亡くなるかも知れない、生前には会えないかもしれない」「苦しんでいる姿を見たくない」と会うのをためらう人もいるでしょう。
患者さんのご家族から会って欲しいといわれているのであれば、できる限り会う努力をして欲しいです。
普段は仲があまり良くなかった関係だったものの、最期にあったことでわだかまりがとけ、安らかな気持ちで見送れたという人もいます。
亡くなってからでは何もできません、何もかもが遅いのです。
絶対に会いたくないというわけではなく、会おうか会うまいか迷っているのであれば、絶対に会って欲しいと思います。
参考がんの親の死に目に会うべきか、会いたくない時は、後悔は。まとめ
がんの余命1週間は、ほとんどの時間を眠って過ごす、静かな時が流れる時期になることが多くあります。
患者さんに感謝といたわりの思いを伝え、安らかに旅立てるよう、できる限りのことをされてください。
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