がんを告知されたとき、仕事はどうしよう、治療費がかかってしまう、家族にいくらかのお金を残してやりたい、と多くの人が思うことです。
がんになると、今後の治療、将来の不安と同じくらい、経済面の不安が頭をよぎります。
がんを告知されてしまった時入れる保険、これまでの保険を見直すポイントを書いていきます。
がんになった時に入れるがん保険は入るべきか
がん保険に加入していなかった人は、がんになった後でも保険に入ったほうが良いのでしょうか。
がんになった後に加入できる保険は数多くありますが、保険料が割高だったり、保障内容が少ないのが現状です。
がん保険は必ずしも入ったほうが良いとは一概に言えません。
治療の内容、治療後5年間のリスク、生活設計などをよく考えたうえで、保険の保障内容がどれだけ現状、今後をカバーできるかを焦点に検討すると良いでしょう。
がん保険の見直し3つのコツ
- がん診断給付金の金額と受け取り回数
- 通院の保障はあるか
- 先進医療の保障の有無
がん保険の保障内容は、日々進歩するがん治療にあわせて進化しています。
いつの間にか保障内容と求めるもの、掛け金が折り合わなくなっているということも珍しくありません。
加入しているがん保険は年に2回は見直すようにすると良いでしょう。
特に「知人から勧められたから」、「営業マンに言われるがままに」 といった理由で保険に加入した人も多いと思います。
これを機会に、治療方針や、今後の生き方に関わるものとして、定期的に見直すことをおすすめします。
保険の見直し自体は電話一本、窓口で相談を受けているところが多く、無料で行っている機関もあります。
がん診断給付金の金額と受け取り回数
「がん診断給付金」とは、がんと診断された時に給付される給付金です。
治療方法(入院・通院・放射線・手術など)に左右されず、診断確定されたら給付されます。
がん診断給付金の使い方は、がんの治療費や通院費用に限らず、休職で減ってしまった収入補填など、自分で使い方を決められることも大きな魅力です。
給付金は少なくとも100万円あったほうが安心ですが、その分保険料もあがりますので、収支のバランスで検討してください。
また、給付金を複数受け取れるかも重要な要素です。
最初の診断確定時のみなのか、再発、転移のときも受け取れるのか確認しましょう。
通院の保障はあるか
がん医療の進歩で、がんの治療は入院日数が短くなり、通院しながら治療、社会復帰しながら治療する人が年々増加しています。
がん治療=入院必須 というわけではないのです。
その為、通院の保障があるか、通院保障の手厚さを確認しておきましょう。
先進医療の保障の有無
先進医療とは、効果や安全性が確認された新しい治療方法について、健康保険適用の治療方法にするかどうかを検討するために厚生労働大臣が特別に指定した治療法です。
がん治療の場合、代表的なのが「陽子線治療」「重粒子線治療」です。
詳細は割愛しますが、これらは通常の放射線治療と比べ、健康な細胞を傷つけるリスクが少なく、効果が高い治療です。
ただし、これらの治療ができる医療施設は限られており、医療機器自体も非常似高額です。
そのため、陽子線治療は約250万円、重粒子線治療は約300万円という高額な医療費がかかります。
がん治療においては治療成績が高く、人気の高い先進医療ですので、受けられるように備えておく必要があります。
総括
がんの治療にかかるお金は、がんの病状や部位によって違いがあり、自費のリハビリをどの程度受けるかなどによっても変わってきます。
がん治療には高額療養費が使えます。
とは言うものの、治療が長引けば、負担は小さくないでしょう。
がん保険に入っている人も最新の治療をどこまでカバーできるのか、数年おきに商品内容を確認してみる必要があります。
がんは誰もがなりうる身近な病気です。
ご家族やお友達とも、がん保険について話しあってみましょう。
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