がんに罹患し、治療が必要になったとき、仕事を休職しなければいけない期間がでてきます。
具体的にどれくらい休職する必要があり、復職したときの注意点があるのか、知っておくと何かと役立つでしょう。
がんの治療に必要とされる休職期間と、復職・職場復帰した後の働き方について書き残していきます。
がん治療で必要な休職の期間
がん治療で必要な休職の期間は、がんの種類、治療内容、患者さんの体力などで異なります。
大体の休職期間の目安を調べてみました。
検査(採血、レントゲンなど) | 半休(午前のみ、午後のみ休み) |
内視鏡手術、生検(細胞摘出検査など) | 1週間~10日ほど |
外科手術 | 2週間~半年ほど |
抗がん剤、放射線治療 | 数日~半年ほど |
このように、がんの治療といっても、レントゲンや採血などの検査だと半休で済みますし、内視鏡手術などでも10日くらいで復職できる可能性が高いです。
しかし、外科手術や抗がん剤治療、放射線治療になると、数ヶ月単位の長期の休養が必要になる場合があります。
しかしながら、勤め先の企業が治療に対し理解があり、短時間正社員制度を導入しているのであれば、2ヶ月~くらいで職場復帰できることも少なくありません。
がん患者の復職/職場復帰後の働き方
長期の休職から職場復帰したがん患者が働く上で、「治療前と比べるとかなり変わってしまった」と感じるのが、疲れやすさ、体力の低下です。
がん治療で様々な投薬と治療を受けたことで、患者さんは本人が意識しない中で体力が落ち、それまでできていたことが多少できなくなっています。
復職したはいいものの、以前より仕事の効率が落ちてしまった、疲れやすくなってすぐ休憩を入れるようになってしまったという悩みを持っている患者さんは多いです。
周囲から「また休憩している」「怠けているのでは」と思われるケースも多く、折角復帰したのに退職してしまうことになった人も少なくありません。
復帰する前に会社に相談しておく
職場復帰の目処がたったら、実際に復帰する前に、病気になる前と比べ体力が落ち、疲れやすくなっていること、休憩をとる機会が増える可能性があることを、正直に会社の上司や同僚に伝えておきましょう。
相談することで、会社のほうも理解と受け入れる姿勢が作れ、万が一の体調不良のときでも、できうる範囲で対応をしてもらえるでしょう。
管理人が思うこと
今や4人に1人ががんになり、30代、早ければ20代というような若い世代のがんが増えつつあります。
そんな中で、がんと戦いながら働きたいという人も少なくありません。
がんという病気は特別なものではなく、誰でもなってしまう病気なのです。
がん=他人の病気ではなく、自分もがんになるかもしれないという危機意識を持ち、がんに対して優しい社会を作っていけたら良いなと思います。
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