がんは4人に1人がかかると言われている病です。
そのため、がんが原因で亡くなった故人の葬儀に参列することは珍しいことではありません。
葬儀の際、どういったおくやみの言葉が適しているのか、またふさわしくない言葉はどのようなものがあるのか。
間違った対応は絶縁されることもあります。
経験者として書き残していきます。
葬儀での家族へのお悔やみと励まし方
お悔やみの言葉は、ありきたりな言葉をシンプルに届けるだけで十分です。
何とかして励ましたい、元気付けたいと、気を遣って余計なことを言うと、かえって家族を悲しませてしまうことがあります。
・この度は、誠にご愁傷様でございます。心からお悔やみ申し上げます。
・突然のことでお慰めの言葉もございません。ご回復を心より祈っておりましたのに、本当に残念でなりません。
・ご愁傷様でございます。ご看病の疲れが一度にでる時です。どうかご自愛くださいませ。
・ご生前は、大変お世話になりました。本当に心残りでございます。
家族としては、故人を思い参列してくれることが本当に嬉しいのです。
余計なお気遣いやお言葉は家族には不要です。
故人を静かに見送って欲しいと思います。
言ってはいけない言葉、控える行動
故人と最後のお別れの場の葬儀では、極力控えて欲しいこと、実際に私が「控えて欲しいな」と思ったことがいくつかあります。
- 引き止め過ぎない。
- 「元気を出して」「がんばって」はご法度。
- 病状を聞きだしたり、自身の話をしない。
これらについてお話していきます。
引き止め過ぎない。
参列した時、遺族と話をしたいとおもう人、慰めたい、心に残る言葉を伝えたいという人も多いと思います。
しかし、遺族は精神的に話ができる状況でなく、他の参列者への対応もあり、一人に対して長話をすることは困難です。
挨拶+一言、二言にとどめ、長話をしないようにしましょう。
「元気を出して」「がんばって」はご法度。
葬儀の場で憔悴している遺族をみると、「励ましたい」「元気を出して欲しい」と思い、前向きな言葉をかけたくなると思います。
しかし、葬儀の場で伝えるのは控えたほうが良いです。
遺族としてはそっとして欲しい、今は静かに故人を見送りたいという気持ちです。
どんなに前向きな言葉をいただいても、そういった気持ちになれません。
かけてくださった方々の気持ちも十分にわかるだけに余計に辛いのです。
病状を聞きだしたり、自身の話をしない。
死因や病状などを聞くこと、子供を亡くされた遺族に自分の子供の話題をするのも慎しみましょう。
遺族からしたら、興味本位で聞き出している意図が透けて見え、今後のお付き合いをやめたくなるくらい嫌になります。
前述しましたが、葬儀の場ではお悔やみの言葉を伝えるのみに留め、それ以上の会話は控えましょう。
たとえ遺族側が、死因や病状などを話したとしても、相槌程度にして、話を広げ過ぎないようにするのが無難です。
最後に
過去に二人の家族の葬儀を経験して思うこと。
それは、必要以上な詮索や長話でひきとめられることです。
死因だったり、闘病生活の中身だったり、中には「家族二人ががんになったのはおかしい、お払いしたら?」とも言われました。
悪意や詮索意図がない、心配で仰ってくださるのはわかっていますが、やはりそっとしておいて欲しいというのが本音です。
葬儀への参列では軽い挨拶程度に留めて、どうか故人を偲んであげてください。
それが家族にとって何よりもありがたいことなのです。
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