末期がんの最後の数日間と数時間に起こる症状と家族の向き合い方。

大切な家族や愛する人が末期がんで最後の時間を迎える時、どういった兆候が現れるのでしょうか。
末期がんの最後の数日間と数時間に起こる症状と家族の向き合い方。
最後の数日間、数時間に起こるであろう症状を予め知っておくことで、心の準備や今何を優先してしなければいけないことがわかるようになります。

今回は体験談を通して、末期がんの最後の数日間、数時間の患者さんとの向き合い方を書き残していきます。

末期がんの最後の数日間から数時間の兆候

末期がんの最後の数日間と数時間に起こる症状と家族の向き合い方。

  • 表情の変化がなくなる。
  • 水を飲みたがらなくなる。
  • 周囲に対する反応が薄くなる、呼びかけに反応しなくなる。
  • 呼吸が不安定になり、非常に速い呼吸から下顎を使った呼吸へと変わっていく。

これらの兆候や変化は、すべての患者さんに起こることではありません。

しかし、こういったことが起こりえることを知っておくだけでも、家族にとっては「そのとき」を知る目安となります。

表情の変化がなくなる。

末期がんで最期の数日~数時間は、患者さんの表情が乏しくなり、長い時間を寝て過ごすようになります。

ぼーっとしているような、何かをぼんやり考えているかのような表情が多くなり、はっとした「我に返っている」「正気である」時間が少なくなります。

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水を飲みたがらなくなる。

最後の数日間から数時間になると、患者さんは食事はもちろんのこと、水分すらとらなくなっていきます。

氷のかけらを口に含ませたり、水を含ませたコットンや脱脂綿などで口を湿らせてあげることで、乾燥を防ぐことができます。

意識もはっきりしないことが多くなるので、無理に食べさせたり飲ませたりすることは、窒息につながる可能性もありますので絶対にやってはいけません。

必要であれば、経口栄養がとれなくなった分を栄養点滴や水分点滴で補うようにしましょう。

周囲に対する反応が薄くなる、呼びかけに反応しなくなる。

この時期の患者さんは、周囲の呼びかけに対し、答えるのが遅くなったり、全く答えなくなったりします。

中には意味のわからない発言が増えたり、錯乱しているように見えたり、暴言を言って周囲を困らせる場合もあります。

これは「せん妄」という末期がん特有の症状ですので、患者さんの意志での暴言などではありません。
参考終末期のがんのせん妄と余命の関係。

呼吸が不安定になり、非常に速い呼吸から下顎を使った呼吸へと変わっていく。

臨終が迫っている患者さんは、呼吸が不安定になり、短時間の呼吸停止を伴う非常に速い呼吸がみられるようになります。

やがて、下顎を使った呼吸(下顎呼吸)に変わり、穏やかに呼吸回数が減っていき、最期のときを迎えます。


下顎呼吸が始まると、数時間で亡くなることが多いといわれ、お医者様が家族を呼ぶように告げるひとつの目安でもあります。

家族の向き合い方

末期がんの最後の数日間と数時間に起こる症状と家族の向き合い方。
患者さんの行動、会話、そして検査の数字から、家族は「愛する人との別れ」がすぐそこに迫っていることを認識せざるを得なくなります。

悔いの無いお別れができるためには何をすればよいのか、患者さんは何を望んでいるのか。

延命をどこまでするのか、もしくはしないのか。

最期の時間に会わせたい人をいつ呼び寄せるか、最後はどこで迎えてもらうか。

残された時間をどう過ごすのか。

それは患者さんのためだけではなく、残される家族の今後の人生にも関わってきます。

どんなお別れでも後悔をしないことはないでしょう。

でも少しでも、「できるだけのことはできた」「精一杯お別れできた」という思いをもてたなら、そのお別れはいつの日か糧となるはずです。

臨終のとき-管理人体験談-

末期がんの最後の数日間と数時間に起こる症状と家族の向き合い方。

私は過去に、娘と妻をがんで亡くし、臨終を看取りました。

心臓マッサージを受けているときの娘のうつろな瞳は一生忘れることはないでしょう。

娘がもう時をまたず逝ってしまうことを感じざるを得ませんでした。

妻はがんの痛みが強まり、モルヒネで鎮静させた後、二度と目を覚ますことなく亡くなりました。

“最期は心臓マッサージなどの延命措置をしない。”

妻と出した決断でした。

「Makiを失い、私もがんになった。がんに翻弄された人生だった。ねえあなた、私悔しい」

鎮静前の妻の言葉です。結果的に最期の言葉になりました。

妻と娘の闘病記はこちらに書き残しています。

断片的ですがどうぞお読み下さい。

>>小児がん闘病記~白血病発病から最期まで~

>>妻の末期大腸がん闘病記-症状と発覚、永眠まで-

コメント

  1. 篠山和清 より:

    姉を看取りました。
    子宮ガンでした。これを読んでいたので少しは覚悟ができていた気がします。
    ありがとうございました。