小児がんの医療保険の必要性-白血病闘病記/体験談-

小児がんになると、治療や患者さんへの精神的ケアはもちろんのこと、医療費の面がとても心配になります。
小児がんの医療保険の必要性-白血病闘病記/体験談-
今回は私たち家族が実際に体験したことを通して、小児がんの医療保険の必要性を書いてみたいと思います。

小児がんに医療費はほとんどかかりません

小児がんの医療保険の必要性-白血病闘病記/体験談-
結論から言うと、小児がんに医療費はほとんどかかりません。

大人のがんの場合、100万円~300万円以上かかってくるがん治療費ですが、小児がんの場合はかかりません。

なぜなら、小児がんは小児慢性特定医療疾病助成制度が適用されるからです。

小児慢性特定医療疾病助成制度とは、特定の疾病にかかっている子供を持つ家庭を金銭的にサポートする制度のことです。

具体的には、18歳未満の小児がんの子どもを持つ家庭を対象に、所得に応じて1月の自己負担限度額が設定されており、その限度額を超えた分はすべて免除される仕組みです。

主な対象疾病一覧は以下の通りです。

【小児慢性特定医療疾病助成制度の対象疾病】
・悪性新生物(小児がん、白血病、悪性リンパ腫、神経芽腫など)
・心臓弁膜症
・甲状腺機能低下症
・糖尿病
・ネフローゼ症候群
・慢性腎不全

これだけでなく、その他の難病も対象となっています。

助成制度を受けられるか、一度確認してみると良いでしょう。

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小児がんの闘病でかかる主な費用は雑費

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小児がんになっても治療費の心配はほとんどいりません。

小児がんでは雑費が大きな費用となる可能性があります。

主に、家族の通院費、交通費や必要な時は病院近くに宿をとって宿泊する宿泊費でした。

私の場合、夫婦で交代で病院へ泊り込むことも多かったため、宿泊代に駐車場代やガソリン代など、年単位でみるとかなりの出費でした。

素泊り一泊3000円~5000円の宿泊施設をよく利用しましたが、一泊3000円でも10日で3万円です。

医療費そのものが免除されているのはかなり大きかったですが、お金の心配が完全になくなるわけではありませんでした。

急な入院や、急変の時は仕事を切り上げたり、休んだりしてかけつけることもありました。

特に妻はパート務めで時給制でしたので、連日仕事を休むと月収に反映してしまいました(後半は娘のそばにいて欲しかったので仕事をやめてもらい、私がメインで稼ぐようにしました)。

雑費がかかるのもありますが、がん闘病の場合、急変などで仕事を連日休んで看病という収入減も考慮しなければいけません。

最期の思い出作りの費用

闘病の雑費とは厳密には違うかもしれませんが、我が子が治療のすべがないとなってしまったとき、残された時間、楽しい思い出を作ることに専念したいときのお金も考えておかなければいけません。

我が子の希望をできるだけかなえたい、色々なところに連れて行きたい、欲しいものをできるだけ買ってあげたい。

そういう希望をかなえるためのお金も大きいです(お金の問題ではありませんが)。

想定して貯金しておくといいでしょう。

娘は治療を断念して、最後の入院までの2ヶ月間、たくさんの思い出をつくりました。

ディズニーランド、動物園、水族館、焼肉…そこにはきらきら輝く娘の笑顔がありました。
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ディズニーランドで、大好きなドナルドダックに抱きしめられてキスしてもらったときの笑顔は昨日のことのように覚えています。

ドナルドに妻がこっそり「この子重病でどうしてもドナルドに最後に会いたがっていたんです」と言ったら、それが聞こえたのか、ドナルドは娘に指で魔法をかけるようなしぐさをしてくれました。

幸せになってくれる魔法、笑顔になる魔法でした。

ドナルド、ありがとう。

小児がんのときの医療保険の必要性

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小児がんの場合、国の制度のおかげで医療費の負担は大幅に軽減されます。

雑費はかかってしまいますが、医療費がかからないことを考えるとかなり助かりました。

医療費が実際にかかると、一つの化学療法で百万単位の請求も珍しくないからです。

以上のように、医療保険は医療費のカバーという面では必要性は低いです。

「医療保険入っておけばよかった」と感じることは、娘の闘病中にはありませんでした。

しかし、それはひとつの例です。

状況に応じて入っておいたほうが良かったこともあると思います。

しかしながら、小児がんの罹患率そのものが子ども1万人に対し1人の割合と非常に低いです。

現在小児がんの家族がいない状況で、「これから小児がんに備えて保険に入る」という話だと、「安心を買う」レベルだと思います。

※娘の闘病記です。一緒に読んでください。娘はがんばりました。
>>小児がん闘病記~白血病発病から最期まで~

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