いつも仲良くしていた友達のお子さんが突然小児がんになってしまったとき。
どうして良いかわからなくなりますよね。
親御さんになんて言葉をかければいいのか、また自分には何ができるのか。
今回は小児がんになったお子さんの親御さんへの心のケアについて体験談を通して書いていきます。
小児がんの親御さんにかける言葉
小児がんのお子さんの親御さんにかける言葉というのは本当に気を遣います。
それまで友達だったらなおさらです。
つい励ましたくなるのも当然ですが、ときに励ましの言葉は、患者さんを追いつめることになります。
「がんばってね」、「あなたは頑張ってるよ」、「早く良くなるといいね」
これらの励ましの言葉は、患者さんやご家族の立場になって聞くと、とてもつらい言葉に受け止められることもあるのです。
参考家族がガンになったら絶対してはいけないこと、言ってはいけない言葉。
励ましの言葉は「自分が患者さんやそのご家族だったらどう感じるか」を考えてからかけることが大切です。
「一緒に頑張ろう」という気持ちをこめること
「階段をのぼるようにひとつひとつ一緒に課題をクリアしていこう」
こういった表現を使うと、同じ励ましでも患者さん側が受けるイメージはかなり変わってきます。
「がんばれ」だとどうしても突き放したような、他人事のような印象を強めてしまうことがあります。
「がんばろう」と表現することで、一緒に頑張ってくれる人がいるという心強さを感じることができるのです。
患者さんと家族が喜ぶ励まし方~体験談~
どうしても直接励ますことができない、実際に何か伝える機会がないというときは、
小児がんのお子さんに対して手紙を送る方法がオススメです。
「病気が治ったら遊ぼう!」「一緒に~へ行こうね!」といった手紙と共に、写真や絵をたくさんのせて送ることで、お子さんはきっと喜んでくれます。
がんで放射線治療や無菌室での治療になると、面会は家族だけに制限されます。
贈り物を贈ろうにも、ほこりを被ったり、衛生面での問題があるぬいぐるみや、千羽鶴は病室に置かせてもらえない場合があります。
しかし、手紙は大丈夫な場合が多いのです。
手紙はアナログな方法ではありますが、娘の闘病中に、幼稚園時代の保母さんや、小学生のクラスメート(登校はほんのわずかでしたが)からの寄せ書きと手紙は今も残してあります。
(一部の手紙は娘に持たせました)
渡された時は涙がでるほどうれしかったものです。
娘も何度も何度も読み返していました。
結果は残念ではありましたが、手紙と寄せ書きに何度励まされたかわかりません。
今でも感謝しています。
まとめ
手紙で励まされたお子さんからの喜びの言葉は、親御さんにも素直に伝わるはずです。
お子さん自身も闘病をがんばろうという気持ちになりますし、それをみた親御さんもきっと励まされるでしょう。
何度も読み返すこともできるので、辛い時に読み返したりして、気持ちを和らげる効果も期待できるかもしれません。
声をかけづらい、なんとサポートすればわからないときは、千羽鶴、寄せ書き、手紙をおくってみませんか。
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