小児がん/白血病闘病記-人工呼吸器をつけるまで-

小児がん(白血病)の娘の命がもう数日もないというとき、呼吸管理と全身管理の安定のために人工呼吸器をつけることになりました。
小児がん/白血病闘病記-人工呼吸器をつけるまで-
人工呼吸器をつけるということはどういう事なのか、主治医に提案され、葛藤し、決断に至るまでのことを思い出しながら書いてみようと思います。

人工呼吸器をつけるということ

人工呼吸器をつけるメリットは、呼吸の安定です。

呼吸が安定することにより、患者さんも楽になり、治療や介護をするほうもとても楽になります。

しかしデメリットは声を出せなくなることです。

意思表示が困難になるので、患者さんはとても辛い思いをしますし、家族にとっても、患者さんが何を求めているかがわかりづらくなるので介護しづらくなる部分が生じます。

人工呼吸器をつけるかという提案がされた時点で、全身状態が芳しくない、呼吸管理が非常に難しい、呼吸困難のリスクがあるということなので、ほぼほぼ受け入れるしかないのかもしれません。

がん闘病記-娘の気管切開手術-

小児がん/白血病闘病記-人工呼吸器をつけるまで-
※娘の闘病記のメインはこちらです。よろしければ一緒にお読み下さい。
>>小児がん闘病記~白血病発病から最期まで~

娘はもう一週間先のことがわからないという状態の中で、気管切開手術について提案と説明がされました。

妻は「絶対にやりたくない…あの子の声がもうきけないなんて…。」と現実を受け止められないようでした。それは私もでした。

もういつまで生きられるかわからない中、人工呼吸器をつけるということは、もう二度と娘の声がきけないということです。

状態が持ち直して、呼吸器を抜管して再び声をきけるようになるかもしれないという期待もできないほど、娘の容態は深刻でした。

そんな中ですので、人工呼吸器をつけることに迷うことは本来はないはずなのですが、可愛い我が子の声をもうきけないというのは本当に胸がつぶれそうな思いでした。

「娘との別れがすぐそこまで迫っている」

この現実に私たち夫婦はおかしくなりそうでした。

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気管切開手術当日の話

人工呼吸器をつけることに同意した翌日の午前中、気管切開手術を受けることになりました。

夕方には意識が戻りましたが、がんの痛みを抑えるため、眠っている状態が続いていたため、もしかしたら本人は気管切開手術を受けたことを知らずに旅立ったかもしれません。

娘ののどから不釣合いな太さの管がのびている様子は、覚悟していたとはいえショックでした。

しかしながら、人工呼吸器をつけたことで、血中酸素濃度も安定し、顔色もよくなった様な感じでしたので、この判断に間違いは無かった、と夫婦で納得するしかありませんでした。

1日でも1時間でも10分でも長く娘との時間を過ごしたい。

それが娘の終末期の闘病生活の中で私たち夫婦が持っていた気持ちです。

気管切開手術を受けてから

気管切開手術を受け、人工呼吸器に繋がれた翌々日、娘は旅立ちました。

人工呼吸器をつけたことで長く生きることができたのか、そうでなかったのかはわかりません。

しかし、呼吸器をつけてからは顔色がよくなったように感じ、指先も温かみが戻ってきました。

きっと娘は呼吸が楽になってくれていたのだと信じています。

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