予後と余命の違いと癌の5年生存率の意味について。

がんの治療で特によくきく「予後と余命」「5年生存率」という言葉。
予後と余命の違いと癌の5年生存率の意味について。
それぞれどういった意味があり、どういう状況で用いられる言葉なのでしょうか。

実は似ているようで、それぞれ全く違った意味を持ちます。

がんの治療や説明でよく用いられる言葉ですので、患者さん、ご家族さんも知っておいたほうが良いでしょう。

予後と余命の違い

予後と余命の違いと癌の5年生存率の意味について。
余命と予後の違いとはどういったものでしょうか。

なんとなくニュアンスで捉えていて、それぞれどういう違いがあるかはわからないという人が多いのではないでしょうか。

予後とは

予後というのは、医学的観点からみた予測のこと(医師が予測したもの)です。

がんの場合、実際に診断したときの進行程度(=ステージ)から予測されたものです。

がんのステージは、がんそのものの大きさ、転移の有無、転移箇所の状況で判断します。

あくまで現時点で、今後何もしなければという期間を示すことが多いので、これからの治療次第で変わっていく事が多く、悲観的になり過ぎないようにしましょう。
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余命とは

予後と余命の違いと癌の5年生存率の意味について。
余命というのは、その人が残りどれだけ生きられるのかということを意味します。

しかしながら余命宣告通りに亡くなるケースはあまりありません。

がんでは余命1年、余命3ヶ月、余命1ヶ月というように例えられますが、あくまで現在の状況から判断したもので、実際の治療成績や、本人の体力、抵抗力などでかなり変わります。

薬がよく効けば、余命が宣告より1年以上延びることもありますし、逆に余命より短い場合もあります。

参考がん/ガンの余命予測、1週間、1ヶ月の症状。

余命を推測する「生存期間中央値」

余命はこれまでの同じ病気、症例の患者さんのデータを元に「生存期間中央値」というものから割り出されます。

【生存期間中央値】
生存期間中央値とは、その集団において50%(半分)の患者さんが亡くなるまでの期間のことです。

例えば100人の患者さんを対象に、50人目の患者さんが亡くなった時期が1年で亡くなった場合、「生存期間中央値は1年=(このときの症例では)余命1年」ということになります。

100人で比較した場合、あくまで半分の50人目の方が亡くなったときの値です。

その病気のその状態で割り出した余命=生存期間中央値が1年であったとしても、3年、5年、10年と生きる人は必ずでてきます。

実際に余命宣告を受けたとしても、実際にそのとおりになるかは患者さんの治療状況、体力で大きく変わってきます。

5年生存率の意味について

ある病気の5年後の予後を測るための医学的な指標のことで、診断から5年経過後に生存している患者の比率をさします。

主にがんについて用いられることが多いです。

あくまで「5年後、生存しているかどうか」であって、その対象の病気で亡くなっているかは関係ありません。

余命を「活かす」日々を送ること~がん体験談~

私は妻と娘をガンで亡くしました。

宣告された余命を悔いなく過ごせたかについては正直悔いが残っています。

もっとこうしてやればよかった、もっと遊んであげれば、元気なうちに色々な場所に連れて行ければよかったという思いは、亡くなって5年以上たっても変わりません。

このような思いは、普通に日常を送っていても、ふとしたきっかけで胸を締め付けます。

まとめ

余命~年、余命~ヶ月と宣告されると、その期間内に必ず亡くなってしまうような気がしますよね。

しかし実際は、このような目安であって、治療成績や患者さんの体力、抵抗力で大きく変わることを知っていただきたいのです。

宣告された期間を患者さん、ご家族さんがどう生きるか、悔いの無いように何度も何度も話し合って欲しいと思います。

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