末期がんの家族と葬儀について考える

大切な人、大切な家族が亡くなった後のこと、葬儀について考えるのは非常に辛いことです。

末期がんの家族と葬儀について考える

しかし、事前に話をしておくことで、患者さんの意志や希望を反映させることもできます。

今回は末期がんの患者さんと、家族で葬儀について考えてみましょう。

本人の希望をかなえるために

患者さんのご家族の中には「まだ健在なのに死後の話をしたくない」という人も多いと思います。

しかし、患者さん本人と葬儀について話すことは決してタブーではありません。

患者さんの意向に沿った旅立ちにするためにも、話ができるようであれば要望をきき、話をしておくことは大切なことです。

葬儀とはこれまでお世話になった人への別れの挨拶になります。

こういった葬儀にしたい、という強い希望をお持ちの患者さんは決して少なくないのです。

患者さんが死後の話や、葬儀の話など、伝え残しておきたいことに関しての話をするのは、聞く側も辛いことです。

しかし、患者さんが最期に言い残したいことや希望ですから、しっかり向き合ってあげてください。

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妻の希望の葬儀ができたこと(体験談)

末期がんの家族と葬儀について考える

私たち家族の場合、娘を失った経験から、妻とは葬儀について話す機会が何度かありました。

祭壇はシンプルに、予め参列者に向けて作ったビデオを流し、書いておいた遺言を読み上げて欲しいと言っていました。

実際にはビデオは作ることができませんでしたが、遺言は書き上げてくれていたので、葬儀の場で読み上げることができました。

音楽は大好きだった演歌歌手とポップス歌手の曲を1曲ずつ、出棺時に流して欲しいといわれ、そのとおりにしました。

妻の希望は「自分(妻)を見送る葬儀」ではなく、「自分(妻)がお世話になった人たちにお礼と別れを告げる葬儀」にしたいという事でした。

具体的にどういった葬儀という内容は妻とは話し合えずじまいでしたが、希望だけでもきいていたので、葬儀屋さんと話をして、生前お世話になった人たちへ感謝の意を表現した葬儀にできたと思っています。

遺品整理

末期がんの家族と葬儀について考える
私は妻の死後、遺品整理をしました。

妻のものですからすべて残しておきたいという気持ちももちろんありましたが、一部のものについては、生前の妻の強い希望で整理して欲しいというのがあったからです。

それはきっと、「私(妻)が死んだあと、この人(私)はいつまでも悲しみに暮れて立ち直れないのでは」という気持ちもあったのかもしれません。

遺品整理は残された家族にとって思い出と悲しみが交互にあふれる作業です。

服1着、指輪ひとつにこめられた思い出を思い出すたび、涙が止まりませんでした。

故人で整理できなかった分は、遺品整理を行ってくれる業者さんに頼み、しめやかに行っていただけました。
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まとめ

愛する人、愛する家族の葬儀の話をすることは、患者さん以上に周囲の人の心理的ダメージが大きいものです。

しかしながら機会があれば、健在のうちに、葬儀について話しておくことは必要だと感じます。

大切なその人の人生、最後の葬儀も患者さん本人の希望が添えられるのであれば、人生の締めくくりとして悔いはないのではないでしょうか。

そして送る側も、患者さんの意向をかなえることができて、より満足した、悔いのないお見送りができるはずです。

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