末期がんの看取り方(在宅/病院)-悔いのないお別れのために-

末期がんを戦い抜いた愛する人、家族との別れがやってきたとき。

末期がんの看取り方(在宅/病院)-悔いのないお別れのために-

いつかその日は来るとわかっていても、覚悟なんてできるものではありません。

患者さんにどう接すればいいのか、どう見送ればよいのか、混乱する人も多いと思います。

お別れのときに家族ができること、在宅、病院での看取り方についてお話します。

看取りのときを迎えるにあたって。

看取りのときを迎えるにあたり、ご家族様はこれまでよく頑張ってこられたことと思います。

できることはもう限られていますが、大切なこと、家族や周囲の人にしかできないことがまだまだあります。

  • 「そばにいるよ」と話しかけ続ける。
  • 感謝の気持ちを伝える、体をさすり続ける。
  • 「疼痛コントロール」が万全かを再度確認する。

「そばにいるよ」と話しかけ続ける

患者さんは臨終のその瞬間まで、聴覚は残っているといわれています。

たとえ反応がなくても、周囲の声や様子は耳から入ってくるのです。

大好きな音楽を流したり、声をかけ続けることで、最期を迎える恐怖感や孤独感を和らげる効果があります。

会話はもうできないかもしれません。

でも聴こえています。

愛する家族の声をききながら穏やかに最期を迎えられるよう、やさしくゆっくりと話しかけ続けましょう。

手を取ってさすりながら、耳元で優しく語り掛けてあげてください。

ききなれた家族の語りかけに、患者さんもきっと安心してくれるはずです。

感謝の気持ちを伝える、体をさすり続ける

「今まで本当にありがとう」「出会えてよかった。ありがとう」と感謝の気持ちを言葉に出して伝えましょう。

患者さんにご自身の言葉を伝える最後のときです。

今までいえなかった感謝を優しく伝えてあげてください。

もしも過去にわだかまりがあったり、不仲のままだったという人は、今が最後の仲直りのときと思って、仲直りの気持ちと感謝の気持ちを伝えましょう。

患者さんも仲直りできたことに安心、感謝してくれるはずです。

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「疼痛コントロール」が万全かを再度確認する。

「疼痛コントロール」が万全かどうかも医師、看護師と連携をとって確認しておきましょう。

在宅用の鎮痛剤が効くなら良いですが、場合によってはホスピスで処方されるような非常に強力な鎮痛剤でないと、疼痛緩和できない事もあります。

激痛がひどく、自宅で看取るには難しいと判断される場合もありますので、その際はホスピスなど必要な施設での看取りを視野に入れてください。

参考末期がんの痛みと鎮静剤で眠らせることの大切さ-私のがん体験談-

自宅で看取ることが理想ですが、何よりも、患者さんに苦痛なく、穏やかに最期を迎えてもらうことが大切です。

娘と妻に伝えたこと(体験談)

末期がんの看取り方(在宅/病院)-悔いのないお別れのために-
私は娘と妻を看取りました。

娘を看取った時、娘はすでに危篤状態で心臓マッサージ中の娘の名前を呼ぶことが精一杯で、優しく語りかける、感謝の気持ちを伝えることはほとんどできませんでした。

人は臨終のその寸前まで聴覚が残っているといわれています。

その最期にほとんど何も語りかけることができなかったこと、今でも後悔しています。

両親の声をききながら安心して逝かせてあげたかった。

天国に旅立ってしばらくしてから、少しずつ思い出を語りかけながら「パパに選んでくれてありがとう」「娘になってくれてありがとう」「またいつでも戻っておいで」と感謝の言葉を言えるようになりました。

妻の看取りのときは、妻自身が最期のときを冷静に悟っていたのもあり、私にも若干の覚悟ができていました(覚悟なんてできるものでは…ないですよね)。

「愛してるよ」「結婚してくれてありがとう」「幸せな毎日だったよ」と感謝の気持ちを耳元で伝え続けました。

妻の看取りは気持ちを伝えられたという思いがありますが、娘の看取りに関しては、今も後悔があります。

「看取る」のは素晴らしいことですが、非常に精神的にも肉体的にも大変なことです。

これらのお読みになって心積もりされてください。
>>末期癌の患者さんを自宅で看取るために知ってほしい3つのこと。

まとめ

看取りとは必ずしもお別れの前の「穏やかな時間」とは限りません。

在宅での看取りは、痛みのコントロール方法が限られてくるので、苦しんで最期を迎えることも少なくありません。

愛する人が苦しんでいる姿を見るのは、家族にとっても耐え難いことです。

自宅で看取りを考えている場合は、痛みのコントロールを最期までできるのかというところも事前に確認しておきましょう。

最期の旅立ち、悔いなく穏やかに見送れますよう願っています。

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