小児がんの兄弟/きょうだい支援と遺伝の関係について

お子さんが小児がんになると、病気のお子さんの看護中心の生活になることはどうしても仕方ありません。

小児がんの兄弟/きょうだい支援と遺伝の関係について

しかし、その傍らで寂しさを抱えながら我慢している「患者さんの兄弟」の心のケアも非常に大切になります。

そして親御さんとしては「兄弟に小児がんは遺伝するのか」も気がかりです。

今回は、小児がんの兄弟の支援と遺伝の関係について書いてみます。

小児がんの兄弟の心のケア

小児がんの兄弟/きょうだい支援と遺伝の関係について

  • できるだけ入院中のお子さんに会わせる。
  • 言葉と態度で愛情を意識して示す。
  • 赤ちゃん返りは受け止めてあげる。

我が子が小児がんになると、家族全体がその子の闘病生活中心になり、兄弟が寂しい思いをすることがとても多くなります。

特に幼い兄弟は「なんでお兄ちゃん/おねえちゃん(弟/妹)だけ構ってもらえてるの?」と、理由がわからずに不満だけを抱えることになります。

病気の子供だけが大事にされているように感じ、両親や周囲の関心を自身に向けるような行動、言動を起こすようになることがあります。

こういったことを最小限に食い止めるために、毎日の生活の中で、兄弟にも愛情と注意を向ける意識を親御さんや周囲の人が持つ必要があります。

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できるだけ入院中のお子さんに会わせる

病院やお子さんの病状によっては面会時間や、面会の年齢制限、その他制限がある場合がありますが、可能な限り兄弟を会わせるようにしてください。

兄弟に会える機会を作ることは、闘病を頑張っているお子さん、帰りをまつ兄弟の両方のメンタルに非常に良い効果をもたらします。

実際に頑張っている兄弟の姿をみることで「ぼくも(わたしも)がんばろう」という気持ちが生まれることがあります。

感染予防の観点から、面会にいくときは患者さんの体調が良い時を慎重に見定めていきましょう。

言葉と態度で愛情を意識して示す

小児がんの兄弟/きょうだい支援と遺伝の関係について

病院ではお子さんの看病、帰宅すると家事や仕事で、兄弟のお子さんとの会話が減ったり、おざなりになったりはしていませんか。

「病院から帰ってきたばかりで忙しいの、あとでね」「いいから宿題は終わったの?」と言って兄弟のお子さんの話しかけを後回しにしていませんか。

こういったことの積み重ねは、兄弟のお子さんに疎外感や大事にされていないという感情を生み出すきっかけになります。

忙しくてもできるだけ話をきいてあげて、意識して向き合う時間を作りましょう。

食事の時間や一緒にお風呂に入るときなど、親子でコミュニケーションをとることが大切です。

赤ちゃん返りは受け止めてあげる

注意を自分に引き付けたい、もっとお父さんお母さんに甘えたいという思いから、それまでできたことができなくなる、甘えることが多くなる「赤ちゃん返り」になる場合があります。

主に「おねしょをする」「過剰に甘える」「赤ちゃん言葉になる」「今までできたことができなくなる」という状況です。

これらのことがみられたら、親子の時間をしっかり作り、「あなたは私の宝物よ、大好きよ」と愛情を言葉にしっかりだして愛情表現をすることを続けましょう。

構ってほしい、自分を見てほしいというお子さんの気持ちを満たしてあげてください。

「お兄ちゃんは病気なんだから~くんは我慢しなさい」と我慢を強要させては絶対にいけません。お子さんの看病の中、とても大変なことですが、家族がひとつになって闘病生活を乗り越えるために大切なことです。

小児がんの遺伝について

大人のがんは生活習慣や、飲酒、喫煙、紫外線などの外的要因が原因であることが多いのに対し、小児がんは遺伝要素が大きい面があります。

研究が進むにつれて一部の小児がんは、特有の「癌遺伝子」や「癌抑制遺伝子」の異常であることがわかりました。

これらが遺伝することで、小児がんを発病する危険が高いことが判明しています。

しかしこれはあくまで一部であって、全ての小児がんが遺伝的要因を持っているわけではありません。

遺伝子の突然変異で生じる場合のほうが割合としては大きいとも言われています。

まとめ

小児がんは、患者さんであるお子さんの闘病の大変さが特にクローズアップされがちです。

しかしその影で、寂しさ、兄弟と遊べない辛さと闘っている兄弟の存在がいることを忘れてはいけません。

小児がんの発生はいくつかの原因があり、その中に遺伝要因も含まれていますが、突然変異からの発症が多いといわれています。

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