義父、義母ががんになってしまったとき、息子である夫、娘である妻にどう接すれば良いのでしょうか。
落ち込んでいる姿をみると何とか力になりたい、でもどうすればいいのかわからなくなります。
今回は、伴侶の両親が、がんになってしまったときに、夫/妻に取るべき対応を解説します。
夫の親・妻の親/義父・義母ががんになったとき
伴侶の親ががんになってしまったとき、自分の両親が健康で健在だと、どうしても伴侶の気持ちに寄り添うのが難しくなります。
無理に寄り添おう、同調しようとすることはかえって傷つけてしまうことになります。
「お前の両親は元気だからわからない!」「元気だからいいよな」といわれる可能性もあります。
普段は優しくても、「がん」になってしまうと、絶望感やショックから心無い言葉を言うこともあるのです。
・相手の会話をひたすらきく姿勢をもつ。
・何気ない日常を過ごすことも大切。
これらのことは何気ないことですが、患者さんにとっては非常に重要なことです。
さりげない行動がどれだけ患者さんを救うか、または傷つけるか知っておく必要があります。
相手の会話をひたすらきく姿勢をもつ
伴侶と義両親のがんについて話すとき、相槌を打ちながらきく姿勢をもつようにしましょう。
反論や意見を言いたい時もあるかもしれません。
あなたのご両親がお元気で健在なら、いやみを言われることもあるでしょう。
そこをこらえて聞き役にまわりましょう。
また、話をただ聞くだけでなく、時には適切な質問を投げかけることも必要です。
話の流れを邪魔しない範囲で「今の状態はどんな感じなの?」「何かできることはある?」というように、控えめになりつつも力になることを伝えると良いでしょう。
また、がん患者やその身内に対して言ってはいけない言葉やしてはいけないことがあります。
あわせてチェックしておくと良いでしょう。
■家族がガンになったら絶対してはいけないこと、言ってはいけない言葉。
何気ない日常を過ごすことも大切。
ただそばにいて「日常」を過ごすことも大切です。
出来る限り日常を過ごして、急に心の内面を打ち明けたくなった時、誰かにいいたくなった時に何もいわずそばにいてあげることが大切です。
自分が辛い時、他の人にいえない両親の闘病の辛さ…伴侶が何気なく、手探りで届く位置にそばにいたら、それだけでも救われると思います。
無理に「力になりたい」と背伸びしすぎると、かえって傷つけることもあります。
身内ががんになるということは、それほど非常にナイーブな問題を孕むことになるのです。
まとめ
義両親のがんは夫婦の関係に思わぬ亀裂を入れるときがあります。
それほどがんは、患者さんだけでなく、周囲や家族をも壊す恐ろしい病気です。
言葉を尽くすより、そっとそばにいるだけでも、十分癒しになります。
何も言わなくても理解してくれる人がいる、それだけで十分なのです。
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